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7.28

イーストウッド!その1

何故よりによって窓の外から聞こえてくる選挙演説が幸福実現党なのかと頭を抱えながらフィルムセンターさんで開催中のPFFクリント・イーストウッド監督特集に。
ドン・シーゲル監督『マンハッタン無宿』(68年)、 よう考えたらいや考えなくても鈍茂監督の映画ってほとんど見たことないかもなのでどんな感じかすらよくわかってなかったのだがこれがめちゃくちゃ面白くって楽しかった。アリゾナの保安官カウボーイがNYに現れて大暴れ。今の、老犬なイーストウッド先生もかっこいいけど若き日の狂犬っぷりもだいぶ魅力的。グーじゃなくてパーで人の頭を思いっきりはたくお姿もかっこ良し。馬じゃなくてオートバイを飛ばしまくるお姿もかっこ良し。髪型はちょっとマイケル富岡みたいだなと思った。
そのまま続けてドン・シーゲル監督『白い肌の異常な夜』(71年)。一本目で抱いた西部劇なイメージを速攻裏切られる、とんでもなくおかしな男と女の性欲に満ちた映画であった。まさかイーストウッド先生が「君の胸はプリンプリンだよ…」なんて寝言を呟くなんて。すっごい面白かったんですけど。
国のために戦争で闘いながらも女を狙う男たちと庇護されるべきながらも男を狙う女たちってのが既にホラー。女の園にひとりの男、幼い少女までがしっかり女で、この映画体験がこの子の将来に変な影響を与えなかったのかとちょっと心配になった。同時上映されたイーストウッド初監督作のメイキング『The Beguiled:The Storyteller』は、普通に勉強になった。
でもやっぱりイーストウッドは最近のイメージが大きいからエロい女好きってキャラクターがピンと来ないわねーと話したら私生活にまつわる余計な情報を教えられ、ひとりでショックを受けた夜。