8.06
『ノウイング』
一昨日はどーしてもブッチできない用事により泣く泣くイーストウッドを断念。その結果、昨日は激しい二日酔いによりイーストウッドと内科の診察を断念。チケット代を無駄にしたことより何も学習してない自分が哀しい。
なので気を取り直して映画でも見るべと『ノウイング』(アレックス・プロヤス監督)に行ってみたらこれがえらい困ったちゃん映画で。
偶然手にした50年前に書かれた数字の暗号の謎(それ以降の惨事の予言)に気付いたニコラス・ケイジが数日後に地球を襲う何かをひとりで事前に防ごうとあたふたしてる間に宇宙人やらUFOやらが現れてさあ大変。別にSF映画は嫌いじゃないし、冒頭数分の無駄に暗くてホラーな感じとか飛行機が見えたと思ったらそのまま即墜落なシーンとかは中々面白いんじゃないかと思って見てたんですけど、途中からあまりにもあまりにもなストーリーについていけなくなって。だってこれじゃあ9・11を防げなかったのも主人公のせい、更には戦後の問題は全て誰に責任があるわけでもなく宇宙の法則…、ってそんな無茶な。私だって過去のことは全て帳消しにして宇宙人に出直しさせてもらいたいわい。ノアの方舟まではいらんけど。だいたい地球滅亡をまったく単独でどうにかしようとする主人公の思考回路がよくわからん(そのわりにちゃっかり自分だけ助かろうとするし)。
何もかもを宇宙のせいにしてそれを個人に解決してもらおうなんてアメリカ人はここまで切羽詰まっているのかと思ったら、監督はギリシャ系オーストラリア人で出演してる役者もほとんどオーストラリア人だった。困った。