8.07
ラヴ特急
朝っぱらからやたら猫のテンションが高いなと思って様子を見に行ったら、どこかから侵入してきた蜘蛛をさんざんおもちゃにして弄んだ挙げ句、食ってた。呪われたりしないだろうか。
そんなこんなでシネマヴェーラさんの「映画史上の名作2」にのろのろ向かったらほぼ満席でびびったりしつつエルンスト・ルビッチ監督『ラヴ・パレード』(29年)、なんとも幸せなミュージカルというかオペレッタというか。君には今まで見た女の素敵な要素が全て詰まっているからラヴ・パレードって、なんちゅう殺し文句。初めてキスした後部屋の外でメイドたちが唄い出すシーンにはつい涙してしまった。ものすごい身体能力の召使いにも感動した。パールのネックレスにも脚線美にもうっとり。女王の妻と身分の低い夫が、最終的には立場を逆転させてハッピーエンドという物語には疑問も残るがそんなこと言うのも野暮ったいので黙っておく。
で一本目無事終了後に入ってきたお客さんがみんなえらく濡れ鼠なのにびびったりしつつアルフレッド・ヒッチコック監督『バルカン超特急』(38年)、 もちろん初めて見たんですけど、もう、『フライトプラン』なんかで満足しかけてた自分を殴りたい。めぢゃぐぢゃ面白かったです。すっごいハラハラできるのにすっごい笑えて、よくこんな不穏な顔の役者を揃えられたなと感動できて(主人公以外の女の顔がみんな怖過ぎる)。話のオチも全く読めず、久しぶりに宇宙人の仕業ではないミステリーに大満足なのでした。