『ボルト』3D
gojo30歳にして(引っぱる)初の3D映画体験!ってことでクリス・ウィリアムズ&バイロン・ハワード監督『ボルト』 を新宿ピカデリーさんにて変ちくりんなメガネをかけて鑑賞。劇場の人にバレたらしばかれる覚悟で予告中にメガネ姿を記念撮影したりしてみた。
結果、最初の数分は「うおお3Dマジすげえ」と興奮するものの人間は慣れる生き物、いつのまにかそれがすっかり普通になってしまいちと残念。この作品自体が3Dを念頭に作られた感じでは全くないのも大きな要因ではあるだろうけど(基本的に画面の動きは二次元)。
自分をスーパーヒーローだと信じ込んでる犬ボルトが、実は人気ドラマのキャラクターとして外の世界を一切知らされずに育てられていたという現実を突きつけられショックを受けつつそれでも共演者の少女のために健気に頑張る物語。冷静に考えるとディズニー的にはかなり冒険的で皮肉なストーリーのような気もするが、私が愛して止まない『ハッピーフィート』ほどのブラックさが感じられずこちらもちと残念。『トイストーリー』『モンスターズインク』『ハッピーフィート』『ウォーリー』とピクサーアニメの傑作の特徴は、ほぼ人間との接触がない世界、というかむしろ悪意を持って人間を描いているという点だと考えていたのですが、『ボルト』の場合人間との絆がテーマになってる時点でやっぱり今更そんなことされてもなあ感が残ってしまった。まあ夏休み映画だし、実際場内には子どもの嗚咽が響いていたのでこれはこれでいいと思うけど。猫が飼い主に捨てられた過去を話すシーンでは三十路でもうるっとしたけど。ちなみに3Dは吹き替え版オンリーで、江角マキコが中々頑張っていた。
で、CGアニメと言えばやっぱエンドロールでしょとかなり楽しみにしていたら、3D作品であえてこれか!とここではかなり意表をつかれた。これだからやっぱりディズニーは侮れないわん。