『赤ずきんと靴跡』
今年一番なくらいひどいんじゃないか?という湿度の中数年ぶりに竹下通りに足を踏み入れるとそこはもう異世界。クレイジーなまでの熱気とクレイジーなまでの人ごみの中「すれ違う女全員ブス!」と叫びながら歩いてたらまんまとバチが当たって大胆に道に迷いレッスン中の姫川亜弓さんばりに汗をかきながらひーこらひーこらなんとか開演ギリギリ辿り着いた先は原宿VACANTさんでの『赤ずきんと靴跡』。青山真治監督が08年にフランスで製作した『Le Petit Chaperon Rouge』日本初公開上映&スチール写真を撮影した田村尚子さんとのトークショー&NAGAYAMA(長嶌寛幸+青山真治)ライブパフォーマンスという一夜限りの贅沢な内容となっております。
『Le petit Chaperon Rouge』日本語に訳すと『赤ずきん』(らしい)、DVDでの上映だったため贅沢な心残りはあるもののそれでもじゅーーぶん35分の短編とは思えぬ感動で胸がいっぱいに。すっごい面白かったです。まさかこんな映画だとはと想像もしてなかった分の衝撃も大きかったが、銃を構える女の姿とほんとごめんなさい初めて名前を認識したルー・カステルの存在だけで難しいことはようわからんけど超かっちょよくて、とりあえず詳細を忘れつつある『アワーミュージック』を見直したくなった。映画館でフィルム上映される機会があるならあと何回か見たい。
トークショーは、撮影にまつわるおふたりのお話も色々興味深く楽しかったのだが、立派な司会者がいるとトークっていつまでも聞いていたいと思えるんだなと今更ながら痛感した(素敵な司会を展開したジンガイ顔の関西人兄ちゃんのお名前は失礼ながら失念…)。
ライブパフォーマンスは、ゆっくり落ち着いて聴こうと思いながら喫煙所で呑んだくれてる間に終わっていた……。素敵なBGMでございました…。
帰り、久しぶりの裏原で舞う。