9.29
『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』
って言うか安室ちゃんのライブDVD(「BEST FICTION」)、カメラと編集の中途半端な下心がマジで邪魔。PVじゃないんだからお前らのしょーもない自己アピールとかどうでもよくて(無駄なカメラワークとカット割りが多過ぎる)ライブビデオはあくまでライブが見やすいように作ってくれ。それでもどこまでも安室ちゃんはかっこよくて可愛いけど。神々しいアラサーの星。
そんなことを考えつつでも映画館で予告を見て以来どうにも気になっていた『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』を見に久しぶりにライズXさんに行ってみた。相変わらず無茶な作りだったけどサービスデーだからか中々の客入り。
早いうちから神童と呼ばれアニメ映画の才能あふれるライアン・ラーキン、25歳でアカデミー賞にノミネートされるもその後一切の創作活動から身を引き路上でのホームレス生活を選んで生きていく…、というドキュメントに興味を引かれたんだけど、本人に関するドキュメンタリーは数分程度でちょっと拍子抜け。アニメを作らなくなった理由がドラッグとアルコールという分かりやすさにもちょっとがっくり。でも、ひたすら路上で通行人に小銭をせがむライアンの姿と、彼が生前35年振りに作った自身を主人公にした新作『スペア・チェンジ 小銭を』(07年)の圧倒的な迫力は見れて良かった。貧しい男の姿から始まって最後は鳥たちの歌声で終わる。自分が天才じゃなくて良かったとしみじみ感じた。一コマ一コマ手描きのファンタジー、こういうのをアニメーション映画と呼ぶんだなと今更気付いた。この映画を浜田ブリトニーに宣伝させるのは大罪だろうと思った(倉たまもじゅーぶんお門違いやけど)。