11.02
ワッショイ1
ワッショイワッショイ!マキノでワッショイ! なシネパトスさんへマキノ雅弘監督特集を、08年の生誕百周年では見逃しまくってしまったので一人リベンジ。
『待って居た男』(42年)、98分の間に笑いあり涙ありミステリーあり男女のもつれあり復讐劇ありの時代劇に充実感でお腹いっぱい。ピチピチで純情な高峰秀子も素敵だったけど意外なほど明るくて可愛らしい山田五十鈴が特にたまらんかった。久しぶりに見たエノケンはやっぱり体の動きを見てるだけで笑えて、改めて岡村隆史に跡を継いで欲しいと思った。大変おもしろうございました、が、たった今、一体誰が「待って居た男」だったのか理解してないことに気付いた…。一夫?
『阿波の踊子』(41年)、 兄の仇討ちを巡る前半にもちろん興奮したんだけれど、ラストの、ちょっと気持ち悪いくらいの群衆が狂ったように阿波踊ってるシーンがあまりにも衝撃的で。ただただすごいもん見たなあと放心な感じ。お面をつけた男たちが踊りながら人を殺す、想像以上のホラーであった。でも、実は仲間な男たちの合い言葉が「明日、踊ろうぜ!」だったのが妙にかっこよかくて、機会があればパクってみたいと思った。ここでも純情な高峰秀子が、惚れた男の行動を一人で真似る姿がめちゃくちゃ可愛かった。二作とも大きな宿が舞台で、二階と一階をつなぐ動きが面白かった。