11.13
『アンヴィル〜夢を諦めきれない男たち〜』
吉祥寺周辺に用があったついでにバウスシアターさんにてサーシャ・ガバシ監督(『ターミナル』の脚本家らしい)『アンヴィル〜夢を諦めきれない男たち〜』 を見てみた。なんか私の好きそうな映画やなーと思って。
アンヴィルという、80年代にはそこそこ有名だったもののその後人気の出なかったヘヴィメタバンドのメンバーが、50歳を過ぎても地元カナダでそれぞれバイトしながら30年間ヒットを夢見てバンド活動を続けている姿を追ったドキュメンタリー。ヨーロッパツアーに出るも移動する電車のチケットすら取れなかったりしょぼいライブハウスにさえ出演料をピンハネされたりアルバムの制作費を稼ぐために肌に合わないテレアポのバイトをしてみたりメンバー内で泣きながら喧嘩してみたりする年老いたウェインズ・ワールドみたいなふたりの姿を見てるだけで感動できる。そんな姿で「夢を叶えたいんだ!」とか「今やるしかないんだ!」とか熱い言葉を連発するもんだから後半泣けてしゃーない。そんな彼らをずっと支えてきた家族もみんな不思議なくらいええ奴らで。こんなに真っすぐそりゃ生きるのも難しいだろうとけど、でもやっぱり良い。
しかしアンヴィルは、私は全く知らなかったが日本ではぼちぼち知名度があるらしく、ラストは幕張でのフェスが舞台。メンバーの気持ちとは裏腹の会場が映った瞬間、久しぶりに日本人偉い!と褒めたい気持ちになった。