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2.14

『インビクタス 負けざる者たち』

なんか最近映画見てなくてダメじゃん!何に対してダメなのかようわからんけど。そんな時にはやっぱりクリント・イーストウッド監督最新作『インビクタス 負けざる者たち』 を。
1995年ネルソン・マンデラ大統領時代に南アフリカで実際に起こったラグビーワールドカップの奇跡が物語のベースになっているのだけれど、映画は拍子抜けするくらい134分間出来事らしい出来事は起こらず全てがあっさりと順調に進んでいき、終わる。マンデラさんがすごい人だってのは伝わるけど映画が始まった時点で既に彼は大統領に選ばれていて、映画の中で特に何かすごいことをするわけでもなくひたすら言葉を発するのみ。そしてマット・デイモンをはじめ周りの白人も黒人もするするマンデラさんの言葉に引っぱられて進んでいくのみ。一見超感動作のようなふりをして目の前を通過していくだいぶおかしな映画な気がする。ラストの試合中の音とかめちゃくちゃ不気味やったし。それでももちろん色んな意味でじゅううぶん感動できたので無問題。家政婦の黒人とかそんなアホなと突っ込みかけた飛行機の低空飛行とか、やっぱりつい涙してしまった。ネルソンさんのセクハラ過多な行動と家族問題の関係の史実がちょっと気になった。マッチョの寸止めを体現できるマット・デイモンはやっぱりよろし。改めて、モーガン・フリーマンの神化が進んでるなと思った。
お客さんの中にラグビー部員らしき男子高校生の集団がいてこういう子たちがこういう映画を見るのはいいことなんじゃないかと思ったが、脳みそまで筋肉であろう彼らがマンデラ自体をどこまで知ってるのかがちょっぴり不安であった。もちろん私もぼんやりとしか存じませんが…。
本日勉強になったこと、ラグビーボールは横か後ろにしかパスできないということと、バレンタイン当日に用もないのにロフトに行くもんじゃない。