3.06
『アデュー・フィリピーヌ』
怠惰なあたしのために早速のアンコール上映ありがとうユーロスペースさん、ってことで見逃しまくりだった「ジャック・ロジェのヴァカンス」 にめでたくリベンジ、の前にふたつある劇場をうっかり間違え危うくロメールを見そうになる。それはそれでいいんだけれど。
ロジェ監督の長編第一作という『アデュー・フィリピーヌ』(62年)を鑑賞。冒頭「アルジェリア戦争6年目の年」と字幕が出たのでちょっとは暗い映画なのかと思いきや、本当に110分間いい加減な若者たちが親に怒られながらもロクに仕事もせず車を乗り回してナンパしてデートしてヴァカンス行って海辺できゃーきゃー騒いで喧嘩して仲直りしてるだけだった。でもそれが面白いのなんので大興奮。若くて可愛い女の子ふたりが喋りながらただ延々パリの街を歩いてるシーンを見てるだけでなんか泣きそうになった。でもそんな浮かれた時間が彼の兵役によって終わる時間が近づく切なさも、勝手にBGMを「さよならなんて云えないよ」にしてまた涙。やっぱり青春映画は馬鹿馬鹿し過ぎて哀しいくらいが良い。
昨日の日記に誤字がありまくりでほんと失礼致しました。しかも佐向監督の作品初体験とか言いながら実は05年9月の爆音オールナイトで短編を拝見していたのでした…。いい加減でごめんなさいです…。