『ぼくら、20世紀の子供たち』
で、昨夜も真面目にヴィターリー・カネフスキー監督特集上映 に足を運び、『ぼくら、20世紀の子供たち』(93年)を鑑賞して無事完走。
ソビエト崩壊後路上で生活する子どもたちにカメラを向けたドキュメンタリー作品、10〜15歳くらいの少年たまに少女が瓶を売り盗みをし煙草を吸いお酒を呑み、たまに度を超して殺人を犯す、まあ言ってみれば西成のおっさんみたいな生活を生きている。その彼らの顔が見ててどきどきするくらい屈託なく素直なのが衝撃的過ぎた。監督の不躾な質問にもすっごい軽いノリですっごい重い答えを返したり。しかもその言葉がいちいちめちゃくちゃかっこよくて、実は台本あるんじゃないかと疑いたくなるくらいのセリフで。これはちょっとすごいもん見てもうたなあと久しぶりにショッキングでした。見て良かった。でもここでの圧倒的な女の子の少なさはさすがにちょっと引っかかって、多分彼女たちはその歳で売春してんだろうなあ。
映画の中盤、度を超した子どもたちが入る更生施設の檻の中で満を持して成長したワレルカくん登場、そのドキュメントもすごいけど彼が本当の犯罪者になってしまったのは幼少の頃あんな映画に出たからじゃねーのかとちょっと思ってしまった…。でもここでも不意をついて大人になったワーリャちゃん登場、すっかりミニスカートの似合う美女に。ドキュメンタリーでも相変わらず映画の中で唯一の救いな彼女なのであった。あっぱれ。
見ながら、ロシアの刑務所ってこんなに自由にお洒落が楽しめるものなのかとびっくりした。今でもそうなのかな?
なんてね。カネフスキーについては私なんかどうこう言うよりもっとすごいオチがあるとかないとか。
今夜は、駒沢のオサレなイタリアンにて三十路ミーティング。仲良し同級生の中でついに独身が私だけになるとかならないとか。わん。