BLOG

3.30

『パンツの穴 キラキラ星みつけた!』

まだまだ男性恐怖症を引き摺った幼気な子供時代(実話)、私にとって『パンツの穴』と言えばとにかくエッチで近づいちゃいけない映画!というイメージでありました。やがて30にもなって平然とポルノでもピンクでもひとりでへらへら見に行ける立派な大人になった今、ポレポレ東中野さんで開催中のR18LOVE CINEMA SHOWCASEvol.17 で初めて鎮西尚一監督『パンツの穴 キラキラ星みつけた!』(90年)を初めて見てみたら、これが驚く程可愛らしくてなんとも幸せな青春ミュージカル映画だったのでびっくりしまくったのでありました。
女子高生がテニス部の合宿で訪れた先の民宿で地元の男の子と恋に落ちるか落ちないかの胸キュンストーリー、少年少女は唄って踊る、の合間に大杉蓮や天本英世が猟銃片手に何やら怪しげなことを繰り広げる、とだけ書くとえらい不思議映画みたいだけど事実不思議映画だったけどすっごい面白かった。お祭りとクレーンに乗って上がるシーンに痺れ、主演の西野妙子が可愛くて痺れた。dosなんて入らなくても立派な女優だったのにねえ。十代の浅野忠信が明らかに困惑しながらミュージカルシーンをこなす姿も大変新鮮でありました。
上映後の鎮西監督&古澤健監督のトークも拝聴、撮影当時のお話からHOSEの音楽についてまでと幅広いお話と真面目に司会をこなす古澤監督の姿に勝手に感動。まさか鎮西監督からクチロロという単語を聞けるとは思わなかった。

終了後堂々と忍び込んだ打ち上げにて、監督がこの日記を読んで下さってると知り大変恐縮したり佐々木希について話し合ってみたりした、はずなのだがいかせん酒が。私はそんなに不機嫌そうに映画を見ているのか?