4.10
『シャッターアイランド』
特にスコセッシやレオ様のファンってわけではまったくないけどなんとなく公開初日に見てしまったマーティン・スコセッシ監督『シャッターアイランド』なんですがね、上映前の明らかに日本の配給会社が勝手につけた、観客を白痴扱いしてるとしか思えない注意書きと新しくなった盗撮禁止のCMにやたらと腹が立って苛々しながら鑑賞したからってわけではないと思うけど、公開直後でこれから見る人もいるだろうからこんなこと言うのもどうかと思うけど言わずにはいられないので言うけど、超つまんなかった。久しぶりにこんなおもんない映画見たわってくらいつまんなかった。
冒頭の船上のシーン3分で既になんだこの異様なかったるさはスコセッシってここまでヘタクソな監督だったっけかと不安になるもまあ何か意図があってのダルさなのかなと仄かな期待を抱いていたら、そのかったるさが138分延々続いたまま終わって、ずっこけた。 ネタバレ絶対禁止!!と煽りまくってるくせに最後のどんでん返しが1ミリも予想を裏切らないわかりやすさで、ずっこけた。大袈裟過ぎる音楽と、舞台となってる精神病院の描き方なんかも90年代のフジテレビですかってくらいダサくて、ずっこけた。とさすがの私も今回ばかりは褒めポイントをひとつも見つけられなかったとさ。レオの「shit!」には思わず爆笑してしまったけど。観賞後歌舞伎町の女子トイレでギャルたちに「もうひと捻りあるかと思ったら、フツーだったね」と感想を述べられるアカデミー賞監督ってのもどうなんだろうか。