4.23
『半分の月がのぼる空』
舛添要一と菊地凛子のダイアグラム的類似性について思考してる間に上映最終日になっていた深川栄洋監督『半分の月がのぼる空』 の最終回になんとかギリギリ滑りこみ。
難病モノがテーマのベストセラーライトノベルズが原作、というだいぶ大きなハンディキャップを背負った出発点ながら、監督さんほんまによう頑張りはったなあと労いたくなる質の良い映画に出来上がってて大変感心致しました。若いのに器用な方やねえ。しっかり泣かされてしまったぜ。
前作『60歳のラブレター』の雪辱を晴らすかのような白いシーツの使い方も今回は素敵だったし、このラストカットも決して嫌いではない。切り返しの距離も『カケラ』との品の違いを感じた。って言うか深川さんは私を胸キュンさせるのが得意らしく、ボーイとガールが手をつないで病院を疾走しながら脱走しスクーター二人乗りして逃避行、私も次回入院した際には是非実行してみよう。『ジョゼ虎』ごっこと称して車椅子で廊下を院内を爆走したことはあるけど。
『鉄人28号』以来に見た主演の池松壮亮くんが立派な俳優に成長しててびっくり。全然期待してなかった忽那汐里もすごい良くて、この子絶対トーク番組とか出ない方がいいよ。初めてちゃんと見た大泉洋も意外な程悪くなかった。と珍しく褒めてみたが明日からはモーニングショーのみなのだった…。朝に強い人は見に行ってみて下さい。