8.18
ZEZE2
公開当時話題になっていたのは覚えてるのだがうっかり見逃しっぱなしだった瀬々敬久監督『ユダ』(04年)をようやく見るために二度目のTHE SOUL OF ZEZE(SOULOUじゃないよ)に汗まみれになりながら。
トランスジェンダーの青年(?)ユダを巡りびっこをひく謎の女が語り出す過去と主人公の私と実在するかしないかわからない16歳の少女と殺人事件とととにかく絡み合う物語が映画のカメラと私が持ってるビデオカメラと絡み合ってつながるのかつながらないのかという一見複雑なような作品に、始めはおおなんかわけわかんなくておもろいやんと思ったものの後半につれ登場人物やその台詞とか物語の展開があまりにもわかりやすい方向に行ってしまってなんかちょっと興ざめ感。16歳の少女なんて殺される以上に現実にもっと酷い目に遭ってると思ってしまったし、とにかく私は障害者+天使の羽という表現が心底苦手らしい。
ただ、瀬々監督がとにかくもう私が何か言うなんて失礼ですよねってくらい本当に真面目な方なんだってことは痛い程伝わりましたし、それにはちょっと感動した。あ、でも、主人公がトランスジェンダーという設定に対し最後のクレジットの文字が男がブルーで女がピンクという今時珍しいくらいのジェンダー丸出しだったのは監督的なギャグだったのかしらん。笑った。
映画後、西荻窪に移動し古澤健監督最新作『making of LOVE』 公開記念イベントにお邪魔。主演女優にメロメロな監督と出演者のトークや宇波拓&mmmの弾き語りライブ(古澤監督の歌声も)、いまおかしんじ&鈴木卓爾&古澤監督の中2男子みたいなトークを拝聴。生まれて初めてこんなにパイパンという言葉を聞いた気がする。楽しゅうございました。