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11.14

『死刑台のエレベーター』

そして大学の先輩を応援するためわざわざ緒方明監督『死刑台のエレベーター』 を見に行く私を誰か褒めて。渋谷にて、周りの客層が予想以上に若いカップルでちょっと驚く。
何を隠そうオリジナル版ルイ・マル監督作品の方は見たことございません。なのでもっとトンデモ映画かと想像してたわりには真面目なサスペンス映画として結構楽しんで見てしまいました。冒頭、オープンカーに乗った阿部ちゃんが真顔で愛してると呟いた直後スキンヘッドのブラザーが現れるという展開には思いっきり吹き出してしまいこのままどうなるんだろうとものすごい不安になったりもしたし、途中でちょっと理解不能なシーンがあったりもしたけれど、それでもまあこんな無茶振りを普通の映画にした緒方監督すごいなと思えた。
吉瀬美智子の周囲から浮きまくりの存在感と演技はわざとなんだろうからとりあえず置いとくとして、久しぶりに見た玉山鉄二がだいぶ良くてびっくり。微妙に同郷者として頑張って頂きたい。カメラ屋のおっさんに笑った。
それでもやっぱり111分間地味に丁寧に作られた犯罪映画が若者たちには刺激が弱いらしく周囲が明らかに途中で飽き出して落ち着きがなくなり、『告白』世代を目の当たりにした気がした。