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1.30

「投げられやすい石」

…ねえねえ、『ソーシャル・ネットワーク』の双子が合成ってみんな知ってたの…?私、知らんかったし…。

既に数日前なのだが、劇団ハイバイの最新公演「投げられやすい石」をこまばアゴラ劇場で鑑賞したのだった。入り口に研ナオコからの花が届いててびびった。
画家として売れっ子になりかけていた先輩が突然失踪し、数年後に再会すると身も心もボロボロになってだいぶうざい奴に変わってしまっているもまだ絵を描いていたという物語は、偶然つい最近読んだばかりの松本圭二「あるゴダール伝」を思い出してしまったのだが、その先輩演じる岩井秀人氏が自分が今まさに売れっ子演出家になろうとしている最中だと言うのにこんな舞台を作ってしまうその相変わらずの自虐っぷりと言うか冷静さと言うかがなんとも可笑しくて面白かったです。コンビニ店員とのやりとりはほんと見ててしんどかったし後輩と結婚した元カノにカラオケボックスでセックスしようと誘う下りには笑った。そして最後に見せられる、先輩が数年かけて描き続けたという一枚の絵が、本当に中原昌也氏の作品にそっくりですっごい驚いた。
二月に開催される第一回こまばアゴラ映画祭では岩井さん監督の作品も上映するようで(その他の作品が9割知り合いの監督というのはなんの偶然なのか) 早起きできたら是非見てみたい。