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2.19

シネセゾンよ

昨夜未明、関節痛いわ!で目が覚め、寒気がする!と震え、違う高熱や!と大汗をかきながら朦朧とする、を繰り返し『エクソシスト』ばりにベッドの上で七転八倒したものの翌日の午後起きたときには不思議な程気分スッキリで体が軽い。あれで体内の悪気が全部出てくれたんだと信じることにする。
しかしまだ不安は残るしぶつぶつだらけの体を引き摺ってまで既に何回もスクリーンで見てる杉田協士監督『ひとつの歌』の試写に行ったのは、場所がシネセゾン渋谷だったから。まもなく閉館のこの劇場、13年前に上京してきた私にとってはカサヴェテスやスコリモフスキやDEEP清順と出会った思い出深い場所でして、あまり土地や物に執着しないタチなんですがさすがに最後にもう一度ここで映画を見ておきたいなと思いまして(じゃあクロージング特集上映に行けよって感じやけど、絶対もっといい映画いっぱいやってたよねここ…)。しかも杉田監督は10年程前ここでバイトしていてそのときしょっちゅう見に来たり遊びに来てたりしたもんだから個人的には中々のノスタルジー。そりゃ病気も治りにくい歳になるわけですよ。上映後初対面の女子大生に31歳に見えないですね!って言われたけど。久しぶりに会った知人に10年前から全然変わらないねって言われたけど。
で、最後に見てみて、やっぱりここのスクリーンのでかさとか椅子の感じとか好きやわーとしみじみしつつ、3回目なのに、え、こんなシーンあったっけとひとりで動揺、いかに自分がぼーっと映画を見てるかに気付かされた夜であった。

カサヴェテスと言えば、いつのまにかゾエさんがmiumiu とコラボってた。オサレだべー。