『少女たちの羅針盤』
お客さんの9割が地味目な若い男子だったのでええ映画獣さんたちそんなにこの映画に注目してたのと一瞬驚くもいやこのキャストならアイドル獣さんたちかととりあえずは納得した長崎俊一監督『少女たちの羅針盤』 なんだけど、映画自体には納得したような出来なかったような、なんか不思議な作品だった。
基本的にはとある殺人を巡るミステリーだけど映画の大部分は誰かの回想なのか演劇に励む女子高生たちの物語で、成海璃子をはじめ実力のある若手女優4人の真っすぐ過ぎる瞳と髪の毛が眩しい青春映画、なんだけど、不意に現れるミステリー部分が半端なく怖かったり劇中の演劇シーンが半端なく真剣だったり、あまりにもシーンによって変わるテイストに一度で二本の映画を見てるような感覚、だいぶ戸惑ってしまった。それが面白くないってわけじゃないんだけど、せっかく主演の4人が素晴らしくキラキラしてる高校時代をあの時間だけで終ったものにするのはもったいない気がしたのでもうちょっと上手い具合にふたつの世界が繋がっててもよかった気がしました。同性愛とかリスカのエピソードも、なくても彼女たちが喋ってるだけで十分だった気が。えらい逞しく育った璃子クンもこのまま美しく成長してほしい草刈麻有クンも初めて見た森田彩華クンもみんな感心する程良かったけど、私、忽那汐里がだいぶ好きだわ。声の低さがたまらん。
本編とは全然関係ないけど、 女子高生たちが夕陽に向かって「沈むなー!」と叫ぶシーンで妙にどきっとしてしまった。いつから夜が待ち遠しい人間になってしまったのだろう…。酒量を控えると映画量が増えるという事実に今日初めて気がついた。
総選挙だかなんだか知らんけど、とにかくAKB48に興味が持てないのはあの公立っぽい雰囲気が無理(幼稚園から大学まで私立出身なもんで)。