8.03
『コクリコ坂から』
なんか最近面白い映画しか見てなくてダメじゃんと大いに反省、そんなときには宮﨑吾朗監督『コクリコ坂から』 をと夏休み&レディースデーで超満員のシネコンで鑑賞してみたら予想以上の効果があって。なんかもうロリコンだとかマザコンだとかファザコンだとか文句言う前に(もちろん21世紀の今日にこのパッパラパーな男尊女卑感覚はもはや貴重だと思ったけど)、何もかもが心底つまらなくて退屈な映画、これを公開に踏み切ったジブリさんの勇気がすごいと思った。
中途半端な戦後の設定に学生闘争を一億倍薄めたような高校生たちの牧歌的な闘い(?)を延々見せられ、ほんまに何がしたいのとイライラがピークに達したところでやっと主人公たちの近親相姦が発覚、おおこれからが戦争批判か変態プレイかとちょっと期待するも問題は誰が苦悩することもなく一瞬にして解決、で終わり。マジで椅子からずり落ちた。そのうえ、人間や船の動かし方と撮り方がショボい自主映画レベルの下手さ。冒頭の無声台所シーンでアニメとは思えぬカット割りのダルさに既に失笑、その後ダメだ失笑すら出来ないと思わず目をつむったら横に座ってた小学生男子に「寝てるー!」と騒がれる始末、確かに隣のねーちゃんに意識がいってしまう程映画つまんないもんねなんかごめんねと大人を代表して謝りたくなった。私も親のスネかじってる身ですから偉そうなこと言えませんが、これはいけません。
とマジ日本のアニメ二度と見ねえと辟易しながら入った飲み屋の親父がピカデリー梅田過ぎて笑いが止まらなくて困った。