9.08
『七つまでは神のうち』
サービスデーがいっぱいでお財布に優しいシアターNさんで三宅隆太監督『七つまでは神のうち』 を見てみたんですがね、まあJホラーっつっても今更ねえと余裕をかまし上映前に挨拶なさってた監督さんもすごくご陽気な方っぽかったので軽い気持ちで臨んだらこれがもう。怖い、本気で怖い、32歳になっても振り返ったら日本人形とかマジ椅子から飛び上がる程びびるからやめてほしい、劇場で遭遇した高橋洋監督が背後にいるという特殊3D効果もあって、映画館を出てもしばらく最後の少女の叫び声が頭から離れない、独り暮らしの自分を呪った久々のガチな恐怖体験。
82分間、森や古い校舎を舞台に大袈裟なCGを使うわけじゃなくほんとホラー映画の教科書みたいな完璧な演出と、前半は複雑に絡む時間や場所が最後にはきちんと落ち着く脚本もさすがスクリプトドクター(具体的にどんな仕事か知らんけど)、単にぎゃーぎゃー怖いだけじゃなく最終的に恐ろしいのは神隠しでも凶器を持った殺人鬼でもなく小学生であろうとねじ曲がった女の根性という切ないお話、面白かったです。主演のアイドルちゃんたちも可愛かった、三人とも恐ろしい殺され方してたけど(あの鉄パイプのぬるぬる感はやばい)。残暑におすすめ。
それにしても、本編前に流れる予告が『アンダーグラウンド』や『トレインスポッティング』って、なんかそういうブームなの?一気に十代を思い出してこっ恥ずかしいから勘弁して欲しいんだど…。