10.05
『ラビットホラー3D』
なんかもう、ちょっと申し訳ない気持ちになってくるくらい苦手な満島ひかり主演だけれど見に行ってみた清水崇監督『ラビットホラー3D』 、3D作品のレディースデー料金は1400円だそうですよ。
見ながら途中で気付いた、これ劇中で登場人物たちがほとんどまともな会話を交わさない(ヒロインは口がきけない設定)、ひたすらループする時間と場所と螺旋階段だけで陰惨なラストまで引っぱる、何気にアグレッシブな脚本だなと驚きました。うさちゃんの着ぐるみの中から緒川たまきって画もかなり斬新、クリストファー・ドイルによる暗い日本家屋も中々。しかし一番驚いたのは、劇中の映画を見てるシーン、そこで流れてるのが監督の前作(『戦慄迷宮』)という事実、じゃなくて、3D映画の中に3D映画が出てきて主人公が見てる3Dと私が見てる3Dがひとつになってあわわわーって感覚。よくこんなこと考えるなあと感心させらたしだいぶ混乱した。
会話はないものの、冒頭の瀕死のウサギ(一般のお客さんはあれだけでだいぶ引くと思うけど)から『ザ・ウォード』風オチに落ち着くまで、ただ不安でしかないどこまでが現実で妄想なのかわからない世界、おめめの大きなうさちゃん着ぐるみが突然邪悪な顔になる恐怖、面白かったです。苦手とは言え満島ひかりはいつか幸せな死に方(そんなものがあれば)ができる日は来るのだろうかと他人事ながら不安になりましたが。
大学の先輩つながりで、先日映画自体のHPをリンクするの忘れてて失礼おば。杉田協士監督『ひとつの歌』。