2.13
『ペントハウス』
『ピザボーイ』のプロデューサーも務めるベン・スティラー主演最新作となれば見逃すわけにはいかぬとかなり期待してブレット・ラトナー監督『ペントハウス』を平日の午後シネコンに見に行ってみたらほぼ満席でちょっとびっくりしたり、映画の出来が微妙過ぎてひとり困惑したり。
マンハッタンにそびえる超高級マンションのマネージャーであるベン・スティラーの、彼の正義感だけを頼りに、悪い金持ちをとっちめるというお話は別にいいと思うし最終的に労働者たちが勝利するラストも爽快だったのだけれど、バリバリのコメディかと思っていたらそんなことはなく、会話の下ネタ率がやや高い以外はかなり真面目な犯罪もので、でもメインの強盗計画は冗談としか思えないユルさで(でもやってることは派手)、どこまで本気で何がしたいのか掴み切れないまま104分間が過ぎていった。久しぶりのエディ・マーフィもほとんど活躍しないし。決してつまんないわけじゃないけど決して面白くもない、ジャッキーがハリウッドで成功できなかったのも納得の映画でございました(『ラッシュアワー』の監督さん)。
破産宣告されてマンションを追い出される役をサラ・ジェシカ・パーカーの夫であるマシュー・ブロデリックが演じてるのは一応気の利いたジョークなのだろうか。プレシャスちゃんが活躍してたのと、アメリカ人におけるスヌーピーの存在の大きさを知れたことは嬉しかったです。
本気で明日がバレンタインだということを忘れてうっかりデパ地下に行って、本気で窒息死するかと思った。あの戦場っぷり男の人は知ってるのかな。