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3.03

『ヤング≒アダルト』

もちろんお気に入り『JUNO』の監督&脚本家コンビの作品だからってのもあるけど、父親が『抱きたいカンケイ』だなんて他人が見ても引くくらいアッパーな映画を撮ったあと息子はどんな行動に出るのだろうかと気になってジェイソン・ライトマン監督『ヤング≒アダルト』 を見に行ってみたら、ジェイソンくんはいたってクールに落ち着いて、普通に面白い映画を撮っていた。お見事。冒頭、車の中で聴くのはカセットテープ、思い出の曲をリピートしながら熱唱(それに合わせてしつこいくらいテープの構造が映る)、それだけでいい映画だなと思ってしまった。
故郷を見捨てて都会で暮らす37歳バツイチ女性が高校時代の元カレとの復縁を願って久しぶりに地元に帰る、酒と犬だけが心の友だという孤独な女をシャーリーズ・セロンが演じるのはちょっと美し過ぎるんじゃないかと思ったが、これがほんとに可愛げのない高飛車な美人を好演していてびっくり。ヌーブラ&パンストなんて裸より恥ずかしい格好をさらけ出し、とても良かった。最終的に何も変わってないやん!との文句も出そうなラストだが、私はこれでいいと思った。私もガレージで醸造酒作ってる障害者の友だち欲しい。
まあ酒好きの三十女と言うことでのあるあるネタとして爆笑したのは二日酔い寝起きのダイエットコーラ一気飲み。100%私もやる、ペプシ派だけど。でも元カレに人前で「孤独で理性を失っている」なんて言われたら半年は死ぬ。