4.27
『ヘルプ 心がつなぐストーリー』
スルーしようかと思ったけどやっぱりブライス・ダラス・ハワードちゃんが気になって、テイト・テイラー監督『ヘルプ 心がつなぐストーリー』 を見てみたら、黒人差別や女性差別と戦う女たちの姿に普通に感動して普通に泣いてしまった。特に何か新しいことがあるわけじゃないけど、いい映画。やっぱ昨日の映画との違いは走る車の空撮ショットの有無だと思うわけ。
1960年代アメリカ南部、裕福な白人家庭にメイドとして働く黒人女性たちに向けられる不当な差別に疑問を持った若いジャーナリスト志望の白人の女の子が、メイドたちの本心や実態を暴露する本を書き出版されるまでのお話、この主人公は特に何をするわけでもなく、主にメイドたちが自ら立ち上がっていく姿や些細な人間関係がとても良く、色々エピソードを詰め込み過ぎて140分越えはちょっと長いかなとも思ったけれど、まあ許す。そうだ弱いものたち頑張れ!と心の中で応援しつつ、生まれてから18歳まで身の回りのすべてを家政婦に任せてた私なんかに言われてもなあと思いつつ。おかげでひとり暮らしを始めたとき水を沸騰させる方法がわからなくてねえ。
期待通りブライスちゃんの、女子高に必ずひとりはいる仕切りたがりの超うざい女っぷりが素晴らしく笑える。こういうやつに「疲れませんか?」って台詞を投げるのはよい(しかしジェシカ・チャステインとの共演はあまりに顔が似過ぎな気が… )。あと、アリソン・ジャネイが演じる母親は泣ける。そして今回は60年代全開のファッションやアメ車がとても可愛くて、それを見てるだけでも楽しかった。当時の女性はみんなあんなにタバコを吸っていたのか。