11.22
『ミステリーズ 運命のリスボン』
見る前は、そうか、4時間26分か…、とちょっと気が重かったラウル・ルイス監督『ミステリーズ 運命のリスボン』 ですが、実際鑑賞してみると時間の長さはさほど気にならず、終了後のお尻の痛さで、ああやっぱり長かったんだなと実感したくらいで。初ルイス体験。
こんな長尺でコスプレ劇、どんな壮大な歴史的物語が語られるのかと思ってたけど、実際は、姓を持たない孤児の少年の出生の秘密が語られるってだけの話っちゃあ話、しかしそこから、右へ左へくらくらするくらい自在に動くカメラと共に、自在に動く時代や場所、自在に現れる亡霊みたいな神父、必死で追いつこうと一応努力はしてみたものの、登場する貴族や伯爵の名前がフランス語だかポルトガル語だか複雑過ぎてまったく覚えられず、誰が主人公かも見失い、途中から人間関係を追うことは諦めながら見てたけど、壮大なことを語ってるようで基本色恋で揉めてるだけの男女、それでも十分うっとりできた。ゴシップ好きのメイドたち、頭のおかしな執事、舞踏会でバタバタ倒れる男女、笑える要素もいっぱいあって、でも、ポルトガル人ってあんなにしょっちゅうゲップするの…?
豪華絢爛な貴族の世界を見てるだけでも楽しかったんだけど、とにかくデコルテの開き方が美しいドレス姿の女たちに萌え。黒いドレスでしっとりと男を狂わせていたアンジュラ・ド・リマという女優さんは人気ブロガーだそうです。