三連休の初日は、開催中の第13回東京フィルメックスさんに向かい、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督『メコンホテル』を見ました。
ホテルの目の前を流れる巨大なメコン川、その川に流れる水のように静かに響き続けるギターの音、語り合う若い男女、実は人間じゃなく化け物だったことをカミングアウトし娘の内臓をもしゃもしゃ食べる母…、相変わらず、幻想的で美しいのか怖いのかよくわからない世界と、絶対に観客を眠たくさせる小細工してるよねとしか思えない空気は意味不明で素敵だなとは感じたけれど、果たしてこれを見て「ああ映画撮影隊の話か」と気付けた人はいるんでしょうか…。次の作品も同じようなノリだと多分ちょっとショック。

三連休の二日目は、お久しぶりに訪れた原宿ビブリオテック さんで開催された、青山真治×上野昂志トークショー「小説と映画ー物語／歴史のつむぎ方　田村孟の仕事」を拝聴。脚本家であり小説家でもある田村孟という人のことを大島渚の映画なんかで名前くらいはぼんやり知っていたけれど、それ以上の具体的な知識はまったく持たずだったので、普通に色々お勉強。冒頭部分が少しだけ上映された監督作『悪人志願』という映画がとても面白そうで、是非全篇見てみたくなった。

三連休の三日目は、二日酔いと発熱で死んでた。誰か私のヒョウ柄のコートのベルト知りませんか！