4.01
『世界にひとつのプレイブック』
一応補足しておくと、私は役者としての梅沢富美男 に惹かれてるのではなく、バラエティ番組で展開されるエロオヤジのスナックトーク(←モト冬樹の特技でもある)が大好物過ぎるだけなんです。どうにかして一緒に呑めないかなあ。
で、ようやっとデヴィット・O・ラッセル監督の『世界にひとつのプレイブック』を見ました。公開から結構経ってるけどサービスデーだからかほぼ満席だった。
妻の浮気がきっかけで入院する程の躁鬱病になった男と、夫の死がきっかけで鬱になった女の、てんやわんやのラブストーリー。相変わらず、家族やご近所さんを巻き込んでのしっちゃかめっちゃか、『ザ・ファイター』のような熱い想いがあるわけじゃないし、登場人物がみんな移り気過ぎてついていけない瞬間もあったし、父親の友だちがサングラスを外してしまうのは残念だったし、このラストの展開はもうちょっと工夫仕様があったんじゃないかしらと思わなくもなかったけど、でも、いい映画だなとほっこり。監督さんの息子も実際躁鬱病だって言うしさ。色々あるけどみんな毎日真剣に生きてんだよ、とハネケさんに教えてあげたい。
今作でアカデミー女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスちゃんは出演作を見る度めきめき演技派になってて、このままつまんない役者になってほしくないなあ(このムチムチ感にゴスロリ風ファッションが合ってるかはだいぶ微妙な気が)。まさかのクリス・タッカーが太っててびっくり、デ・ニーロが最早ザキヤマにしか見えなくて困った。逆か。