4.08
『カリフォルニア・ドールズ』
gojoは告白する、と、実は昨年「もう私なんてこのまま消えてなくなればいいんだ……」と思いつめる程どでかいミスを犯してまして、それは、30年振りに劇場公開されたロバート・アルドリッチ監督『カリフォルニア・ドールズ』ニュープリント版を見逃してしまっていたことで。酷いでしょ。違うねん、何回も見に行こうとしてはその度いきなり熱が出たりのっぴきならない急用ができたりで私がこの映画を見ることを神様が阻止してるとしか思えないような出来事に見舞われててん。なので、本気でしばらくは下高井戸シネマ (今後の上映作品も素晴らしい!)に頭が上がらない思いで、念願の鑑賞。
崖っぷちの女子プロレスラーコンビとそのマネージャーのドサ回り、試合シーンよりボロボロの車に乗って喧嘩してる時間の方が長いんじゃないかと思ったけれど、もうピーター・フォークを見てるだけで泣けるってのもあるけれど、美人なのか若いのか微妙な女ふたりの体を張った生き様に涙腺ゆるみっ放し。映画館でドールズ!ドールズ!と叫べないことが残念なくらい、期待通りの期待以上の素晴らしさでございました。女たちの荷物を抱えて旅芸人、アメリカにも山城新伍がいたのねと新しい発見もありました。
ニコラス・レイといいピーター・フォークといい、本気でかっこいいオヤジは赤いジャンパーを着るのだ。