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4.11

『合衆国最後の日』

gojoは告白する、と、もちろんロバート・アルドリッチ監督『合衆国最後の日』(77年)も思いっきり見逃してたもんで、本日もせっせと下高井戸シネマさんにお世話になってきました。
先日のガールズたちとは打って変わって今回は年齢層高めの男しか出てこないガチガチの政治映画、周囲にはめられて犯罪者に仕立て上げられた正義感に燃えまくる脱獄犯が核施設に立てこもり大統領と取引、色々ある監督作の中でなんでこれが今回上映されるのかしらとちょっと疑問だったのだけど、見てみて納得、これは今の日本で見られるべき映画なのですね。誰か原発に立てこもって東電の社長脅せばいいのにと本気で思った。
政府と脱獄犯の電話でのやりとりやお互い相手を騙すような駆け引きの応酬は手に汗握る緊張感(ただ、かっこいい分割画面が過ぎてどこを見ていいのかわからなくなる瞬間が数回……)、ああいう、別の場所で起こってることをリアルタイムに映像で見るトニスコ風状況って、今じゃ普通だけど当時は珍しいのか。あと、頻出する電話というアイテムがやたらとポップで可愛いのには何か理由があるのかしら。
はじめは頼りなかった大統領(ほんまにデブの馬鹿なガキがそのまま大きくなったような風貌)が隠されていたアメリカの過去を知るほどにまっとうな政治家になっていく姿が泣けるんだけど、それだけにこのラストはホラー、めっちゃぞっとした。

久しぶりに乗った京王線、全体的に駅とトイレのバランスが悪過ぎる気がする。