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8.20

『マジック・マイク』

適当に名前を出した手前最新作くらいは見といた方がいいかとスティーヴン・ソダーバーグ監督『マジック・マイク』を見に行ってみたら、次回作で監督引退宣言をしてるらしいソダーバーグさんの最高傑作なんじゃないかって面白さで、ちょっとびっくりした。
主人公のマイクを演じるチャニング・テイタムくんの実体験に基づく、人気男性ストリッパーを巡るひと夏の日常。肉体労働したり夢見る起業のために頑張る昼間と、「マジック・マイク」になって華やかで狂乱の舞台を演じる夜、一応ちょっとした人間関係のトラブルとかラブストーリー的要素があるものの、全体的にはほんとによくある若者の青春のいちページ的などうってことない地味な話と映画なんですけどね、なんか見てて飽きない。ワイズマンは褒め過ぎか。あと、ソダーバーグは女の趣味がいい。
Tバック一枚でマッチョな男たちが踊りまくる過激なステージも、普通に圧倒される迫力だし、客席で嬉々としてチップを投げまくる女たちが本当に楽しそうで、それを見てるだけでも愉快な気持ちになれる。ってか実際行ってみたい!って、女性なら思うはず。特にマイクの舞台はさすがのかっこよさで、こりゃ人気も出るし出世もするわなと非常に納得できました。
そしてここでもマシュー・マコノヒーは、前に出過ぎなクレイジーな支配人をお尻丸出しにしながら張り切って演じていて、やっぱり頭おかしかった。ラストのソロ・ステージには監督の愛を感じて感動した。