10.07
『サイド・エフェクト』
無駄に豪華なキャストを使って地味な映画を撮るマイブームが未だ続いてるのか、スティーヴン・ソダーバーグ監督の最新作『サイド・エフェクト』も相変わらず、有名俳優ばっかり出てくるわりには映画自体は超シンプルなミステリーで、シンプル過ぎて何がやりたいのかよくわからない感じすらするものの、やっぱり相変わらず悪くなくて、最後までじーっと見てしまった。一応、現代アメリカの医療ビジネスと鬱病と薬物依存と殺人事件が絡まり合う複雑な脚本ではあるし、最後にどんでん返し的なオチもあるんだけれど、だから、もっと大袈裟なドラマにできそうなもんなのに。鑑賞後の感覚が最近のポランスキーに似てる気がしなくもない。やっぱり安定剤の飲み過ぎはよくないなあとお勉強にもなりました。
悪玉のボスがレズビアンのキャサリン・ゼタ=ジョーンズってのはかなり良かった。普通のルーニー・マーラ(タトゥー姐さん)は普通にめっちゃ可愛かった。チャニング・テイタムくん(マジックマイク)が頑張ってて嬉しかった。ジュード・ロウの禿げっぷりは、もういいのか。
しかし、今作を引退作と宣言してるわりには、次回作(『恋するリベラーチェ』)が最高傑作な予感がむんむんなソダーバーグさん、これは見た過ぎるでしょ。