10.22
「恋人はセックス依存症」
近所のレンタル屋をフラフラしてたら偶然見つけた。めっちゃ面白そうなタイトルに豪華キャスト、しかも良品『キッズ・オールライト』の脚本家の監督デビュー作、これは苦手なDVD鑑賞も仕方なしでしょと久しぶりに家でおとなしくスチュアート・ブルムバーグ監督『恋人はセックス依存症』 (12年、イメージ戦略はわかるけどこの邦題と予告はあまりに本編とかけ離れ過ぎで酷い。原題は「Thanks for Sharing」)を見てみたら、これがタイトルからはまったく想像できない、またも現代アメリカの闇を深く感じずにはいられないような、病んだ大人たちがぞろぞろ出てくる話だったんだけど、でもそれが心に染みるいい映画で、確かにだいぶ地味ではあるがこれがなんでDVDスルーなのかかなり謎。
主な主人公である男3人は、自助会に通うほどガチなセックス依存症という病を抱えていて、みんな本気に必死で自分の性欲を抑える戦いを日々している。それぞれが超問題を抱えつつ、でもうじうじ悩んでるうちに思いっきり挫折したりでも愛すべき人と出会ったりでなんとなくやっていけそうな。大男のティム・ロビンスが息子を抱きしめるシーンと、同じ病気に苦しむパンクなねえちゃんには思わずほろっとしてしまった。何か大きな事件が起こる映画じゃないし大傑作ってわけではないけれど、じーんとできます。オススメ。
下着姿になったグウィネス・パルトローのあまりに完璧なボディにびびってたら、完璧依存症という設定だったのは笑った。