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12.15

『REDリターンズ』

前作はさほど面白いと思わなかったので今回もあまり期待してなかったけど、ディーン・パリソット監督『REDリターンズ』 は、想像以上の満足度。派手なアクション映画をミラノ座のどでかいスクリーンで見る醍醐味を味わいました。
郊外のコストコから始まった物語はそのままペンタゴンやらクレムリンやらを舞台にオヤジたちが好き放題に暴れ広がっていって、ペコロスも驚きのハゲ頭がふたつ仲良く並ぶ姿はほんとふざけ切ってるとしか思えずめっちゃ笑えるんだけど、一番の見せ場はかっこいい女たちってのがいいじゃないの。前作から続いて登場するブルース・ウィリスのガールフレンドが、だいぶうざいキャラで、これだから若い女はイヤなんだよなとうんざりしているところに、颯爽とポルシェで現れるキャサリン・ゼタ=ジョーンズ姐さんにさすが!と興奮していたら、さらにシャコタンから2丁拳銃をぶっ放すヘレン・ミレン様のお姿がもっとすごくて。あのシーンのためだけにも一見の価値有り。空中爆発のオチはそれでいいの!?とちょっとびっくりしたけど。
それに対して、アホ丸出しの衣装で特に大した仕事もしないジョン・マルコヴィッチや、ほぼボケ老人のアンソニー・ホプキンス、情けない男たちが微笑ましい。「俺たちにはない彼女の才能は、人に好かれることだ」って台詞に爆笑したのは私だけでしょうか。
やたらと赤ワインの出てくる映画やなと思ったら、REDだもんね。