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4.17

『セインツ―約束の果てー』

久しぶりにタトゥー姐さんに会いたくて、デヴィット・ロウリー監督『セインツー約束の果てー』 を見に行ってみた。
テキサスの片隅でどうやら強盗なんかをしながら生活してるらしい若い夫婦、最後の仕事のつもりだった強盗でうっかり失敗、旦那は逮捕され身重の妻は彼の出所を静かに待つも、4年が経った頃子どもに会いたいあまり男は脱獄を図るが。
本当に地味な、テキサスい土地を舞台に、夕焼けから深夜から朝焼けまで、じわじわと流れる時間がじわじわと不幸になっていく男女と共にどうしようもなく、その約束の果てが切な過ぎて、泣ける。画面から伝わるどうにもならないテキサス感(上手く言えないけど、東京で言うと足立区的な…)が、『ダラス・バイヤーズクラブ』との決定的な違いな気がしました。
重要なシーンが、街灯も何もない真っ暗な夜(辛うじて車のヘッドライトが光る)が舞台で、ブルーレイ上映だとやや厳しいものがあったものの、 だんだんと明るくなっていく感じが美しかったからまあいいか。
相変わらず絶対に何か心に闇を抱えてそうなルーニー・マーラ―は美しく(子持ちには見えないけど)、映画が終わったと油断した頃に流れるキース・キャラダインの歌には落涙。