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4.24

『ランナウェイ・ブルース』

『バッド・ルーテナント』のプロデューサーのデビュー作ってどんな狂った映画なんだろうと気になってアラン&ガブリエル・ポルスキー監督『ランナウェイ・ブルース』 を見てみたら、これがものすごく地味で静かな映画で、想像とはだいぶ違ったけどぼちぼちいい映画だった。
ちょっとイカれた義足の兄とええ奴やけど内気過ぎる弟、ふたりきりで支え合って生きてきた兄弟が兄のひき逃げ事件をきっかけに逃亡劇を始める。
幼い頃から幸福とは言えなかったふたりが、妄想話やマンガで盛り上がってささやかな夢を見る切なさや、ろくでもない兄を見捨てられない弟の苦悩なんかが町の寒々とした感じとマッチしててぐっとくる。でもこれはきっと男兄弟がいる男性が見ると微妙なホモセクシャル感なんかも含めもっと響くのかもしれない。監督も兄弟らしい。要介護の人間が潜伏生活する難しさも味わえます。
ひどいトラウマを抱えたダコタ・ファニングちゃんの、色々あったけどまだ希望を感じさせる笑顔が素敵。そしてふたりを親のように見守ってきたじじい役のクリス・クリストファーソンが出てきただけで泣ける。