8.20
『こっぱみじん』
なんとなく気になって、田尻裕司監督『こっぱみじん』 を鑑賞。田尻監督のピンク映画は未体験。
映画が始まってから「あ、失敗したかも…」と思ってしまったのは、実はかなり芸歴の長いらしい主演の我妻三輪子ちゃんが、私にはどうにも、たいして可愛くないけど異性に対してちゃんと自分みたいな女の需要があることを理解していてスタイルがいいわけでもないのにさりげなく露出の高い服とか着てモテることを前提としてる系(最近こういうのが多いのよ)の自意識全開のウザい女にしか見えず、こいつの色恋に付き合うのは面倒だなあと思ってしまったのだが、映画が進むにつれ彼女の登場が減っていったのにちょっと安心したのと同時に、物語も予想外の展開を見せ、最終的にはまあいいんじゃないのと。
低予算だろうけど安っぽくない画面とか、お芝居を丁寧に撮ってる感じとか、いい映画だなと思えたし、脚本的にも「いい映画」としか言い様のない内容で、そこに文句をつける気はないんだけど、逆にそうとしか言えないところが難なのかしらとか思いながら見てました。まあ同性愛の扱い方に文句をつけようと思えばいくらでもできるけど、そこに怒る気までは起きない。
しかし私結構小林竜樹好きかもという小さな発見があったので良し。