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12.10

『ショート・ターム』

うっかりレディースデーのレイトショーに行ったらほぼ満席だったデスティン・クレットン監督『ショート・ターム』。そんなに凄いとは思わないけどまあ普通に良い映画、くらいの印象だが、隣の女性客が開始5分後から最後まで泣きっぱなしだったので、個人的に刺さる人には刺さる作品なんだろう。
家庭環境にワケありの子どもたちを世話する短期保護施設ショート・タームで、先生でもカウンセラーでもなく、「安心な生活を送らせる」スタッフとして働く20代の主人公。問題児の世話も色々大変、自分の生活や人生も色々大変、逃げ出したいけどどうにか踏ん張る。子どもの世話をする立場の人間が、気付いたら子どもに助けられていた、その展開は好ましいけど(それでも十代の少女相手にあんなことカミングアウトするのはちょっと荷が重過ぎるんじゃないかと)、さすがに所長やカウンセラーの扱いが判りやすく悪者過ぎるのにはちょっと疑問を感じたりもした。あと、妊婦がそんなスキニーパンツで大丈夫かとちょっと不安になった。でもこの監督がジェニファー・ローレンスの目に留まったってのはなんかわかる。
恋人役の俳優、どこかで見たことあるなと思ってたら「ニュースルーム」の彼だったのね。