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1.16

『百円の恋』

平日の夕方に行ったのに結構混んでた、武正晴監督『百円の恋』。実家住まいでロクに仕事もせずテレビゲームと百均ショップ通いが日常のどうしようもない不細工な女が初めて惚れた男にふられたことをきっかけにボクシングに燃えていく。
確かに、実際にボクシング経験者という主演の安藤サクラのキレのある動きと試合シーンには軽く感動したが、そこに至るまでの前半が、女たちが怒りに目覚めるまでの時間が、タル過ぎて、そんなんどうでもいいからさっさと話進めてよと思ってしまったか。日常のあれこれとかバイト先のあれこれとかが全部すべってるというか、日本映画のダメな時間の流れ方そのものやなと感じてしまいました。そして全体的に安藤サクラの妖怪芝居に頼り過ぎかと。
最後の試合も、客席をもうちょっと感動的に使えないものかと残念感が残った。でもやっぱり戦う女は美しいなと感心はしましたが。