3.06
『ダークスター』
バウスシアター亡き後中々体験の機会がなかった爆音上映、今回の第七回恵比寿映像祭 で久しぶりに上映イベントが行われるというのでいそいそ駆けつけ、ジョン・カーペンター監督デビュー作『ダークスター』(74年)を爆音鑑賞。
映画自体以前に、こんなに真っ赤に退色した35ミリフィルムを見るのも久しぶりで、ちょっと感動。まったくの初見だったので元の色もわからず、完全に「赤い映画」として記憶してしまった。
で、前日友人に「すごい映画だよ!」とさんざんハードルを上げられた上での鑑賞だったものの、想像を遥かに超える斜め上からの衝撃に満ちたSF映画で、素晴らしかったです。かなり手作り感の強い、ちゃちいと言えばちゃちい宇宙船を舞台に、4人のゆるい飛行士が、ゆるい事故に見舞われたり、ゆるいエイリアンに襲われたり。どこまで本気なんだかわからない笑いの連続、そこからの衝撃のラスト。最新技術を駆使した『ゼログラビティ』なんか足下にも及ばない感動がございました。近日中にぴかぴかのブルーレイが発売されるそうだが、これは爆音&フィルムで見られてほんとに良かったー。