10.01
『三里塚のイカロス』
見る前はタイトルの意味がイマイチよくわからなかったけど、見終わったときにはなんだか重くて切なかった代島治彦監督『三里塚のイカロス』。
三里塚のあの時代を生きた、空港反対闘争をした元農民活動家、農民を助けるために参加した運動家、学生たち、地元民と結婚した女学生、そして当時空港公団職員として土地買収を担当していた人たち。インタビューが進むにつれみんなの顔が苦々しくなっていくなか、公団職員のおっさんだけはむかつくくらい元気やなーと思いながら見ていたから、大事なワンちゃんが怪我をしたときの話になった瞬間嗚咽する(ほんと一瞬だけど)姿に、かなり動揺した。中核派って怖いなと思った。
前作『三里塚に生きる』と今作を両方見ることができてよかった。相変わらず大友良英さんの音楽もかっちょよかった。
しかしあの飛行機の近さは何回見てもどきっとする。