11.27
『モアナ』
フィルメックスさんにて、ロバート・フラハティ監督『モアナ』、26年のサイレント映画を、50年後監督の娘により作成されたサウンド版を元に2014年デジタル復元されたものを鑑賞。フラハティの映画は、実はほとんど見たことない。
監督自身が20年もサモア島に住み続けて記録、撮影した現地の人々の日常の生活、大切な儀式を、へーなるほどと素直に眺めるも、のちに、それらがほとんど演出されたもの(家族として登場した人々も実は他人同士だと)だと知ってひどく衝撃を受ける…。ドキュメンタリーって何なのこういうのって現在じゃやらせって言われんじゃないの…と思いつつでも面白かったからいいのかと思いつつ。それにしても、めちゃくちゃ高い木に登る姿とか、痛みに耐えてタトゥーを入れる青年モアナとか、一歩間違えれば死ぬのは変わりないし、それ自体は大変美しいし、でもそもそも聞こえる音もすべて嘘(?)なんだしとこれはなんなんだと思うと、クラクラした。