1.22
『8年越しの花嫁』
天王寺にもかかわらず、ほぼ満席の劇場が最終的には嗚咽の嵐に包まれてた瀬々敬久監督『8年越しの花嫁 奇跡の実話』。確かに、私が小室なら体の水分全部出ていくくらい泣いてたと思われます。
地方の平凡な結婚間近のカップルに突然襲った彼女の病、奇跡的に意識を取り戻すもそこから更に試練が待っていて…。
何が起こっても決して大げさなことはしない堅実な演出(音楽はやや大げさに感じたが)と、どの映画やドラマでも持て余し気味だった体育大卒の土屋太鳳クンの身体能力をこんなカタチで引き出したZ監督、さすがに凄いです。普段はそのまま破裂するんじゃないかってくらいの満面の笑顔な太鳳クンが、薬疹で腫れた肌や薬でむくんだ顔(経験者が感心するくらいリアル)、立派だと思います。そして佐藤健の誠実な野暮ったい青年っぷりもとても良かった(ストイリストさんもとても優秀かと。あのwaikikiのトレーナーとかさ)。大ヒットなようで何よりでございます。
しかし8年もただ相手を待ち続けるこの行為を、狂気と呼ぶのか愛と呼ぶのか。もちろん愛と信じたいけど。