2.13
『スリー・ビルボード』
南部のイカれた白人ババアが主演と聞いて結構楽しみにしてたマーティン・マクドナー監督『スリー・ビルボード』だけど、中々の期待はずれだった。
娘をレイプされた挙句焼き殺された母親が、遅々とした警察の捜査を進めるために色々無茶する話(ですよね)。しかし母親の苦悩の復讐よりも、意外な展開、ってことにもっていき過ぎやし、それが一々面白くないしまったく納得できないし(あの警察の突然の改心とか、超イミフ)、そもそもウディ・ハレルソンがただのええ奴ってのが有り得ない。みんなほどほどにええ奴の中に、元旦那だけがずっと最低ってのもなんでなんだか。
火炎瓶投げたり股間を蹴ったりするのは面白かったけど、ババアが町で孤立してる割にはそんな描写はほとんどないし、南部ってこんな優しかったっけ?って感じ(イメージ)。これが女性の辛さとか強さとか、なんか違う気がする。監督の顔もいけ好かない。
しかし世間ではえらく評判がいいらしいし、アカデミー賞最有力候補らしいしで、私もこれからバンダナ巻いて生きようかな。