BLOG

2.24

『ゆれる人魚』

偶然にも、同世代の女性監督による女の子たちの舞い映画が続く、アグニュシュカ・スモチンスカ監督『ゆれる人魚』。こちらはポーランド映画。
80年代のワルシャワを舞台に、何かを犠牲にすることでしか(声だの足だの)幸せになることを許されない人魚姫たちの、美しい反逆。とりあえず男は食っとけ的なラブリーな姿、かっこよくて素敵でした。
見世物小屋みたいなストリップ劇場で、あどけない少女たちが裸体をさらすも(穴はないけど)クールジャパン的キモいエロさは微塵も感じさせず、むしろ人魚状態の生々しさの方がエロティックに見えることに大変感心。爆音仕様なライブやミュージカルシーンも結構ギリギリのセンスだけど、可愛い。
しかしどこの国でもどの時代でも、やっぱバンドマンはろくでもねーなと。