7.19
『寝ても覚めても』
寝ても覚めても暑いですね。
なので、濱口竜介監督最新作『寝ても覚めても』を試写で拝見。多謝。柴崎友香氏の原作は未読(そっくりな顔をした男をめぐるラブストーリーってのはぼんやり知ってた)。
冒頭から、見てる方が恥ずかしくなるようなロマンティックに動揺、しかしその後は東出昌大の「ごちそうさん」(大好きで毎日見てた)を彷彿とさせるひょうひょうとした大阪弁とヒロインの唐田えりかのおっとりとした天然感にほんわか癒されかけたところに、一瞬でぎょっとするほど映画の姿が変わるスリリング。人が真剣に恋することのいい加減さを真面目に考えるということが映っているとでも言うか、うまく言えないのでとりあえず公開された際には一度見てみることをお勧めします。人間なんて本気で美味しいと思いながらもカレーとラタトゥイユを間違えるときもある。実際間違われたらキレるけど。
室内での緊張感あるやりとり、被災地の仲本工事、ダッシュする男女、マジで心配した猫の行方、濃厚な119分でございました。もう一回見たい。
しかし、同じ大阪弁でもおしとやかに話すとこんなに綺麗で可愛らしいもんなんですね。反省しますよ。