8.26
『タイニー・ファニチャー』
実は今年の猛暑対策として先日ようやくHuluに加入しまして、早速『Girls』(「SATC」から10年後、よりリアルなNYガールズたちの恋とセックスの日常ドラマ)を見たところ、常に上半身裸で9割セックスシーンの若き日のアダム・ドライバーが眼福この上ないのは当たり前なのですが、シーズン1まで見終わったところで、どうにもこうにもこのドラマ自体の面白さが全っ然わからない(でもアパトープロダクションなのよねこれ)。
なのであまり期待せずレナ・ダナム監督『タイニー・ファニチャー』(10)を見たのだが、うーん、基本的に若者のモラトリアムもの映画って嫌いじゃないんだけど、『レディ・バード』も今作も(内容は全然違うけれども)乗れなかった私にはもう本当に20代の女子の気持ちがわからないのか…とちょっと落ち込んだ。
画面からは監督脚本主演をこなすレナのセンスがビンビン感じられたものの、やっぱり、リッチでインテリで文化的な成功者の親の元、NYの最先端スポットのハイセンスな実家に住む大卒の健康的な白人女性が「私の辛さも理解してよ!」と家族や友だちに当たり散らすことが「媚びないイマドキの強い女の子像」と言われてもなあ。青春の痛々しさというより、ただ痛い奴としか思えなかった。勝手に妹のベッドに男友だちを寝させる無神経さとかイミフ過ぎるし、最終的にも母と娘の絆ってか、単に親くらいしか相手にしてくれないだけじゃないのか…(友だちへの嘘とかマジ酷いし)。
それでもこの体型は憎めない(その体型を自虐ネタにするわけでもないところも)…、と思ってたら最近激やせしてフツーに綺麗な女優になってて、めっちゃ勝手に色々残念。