9.04
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
見たのが結構前なもんで細部はかなり忘れつつあるが、つまらなかったことだけははっきりと覚えている、クリストファー・マッカリー監督『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』。もちろんトム様の、人間だとはにわかに信じられないアクションには半ば呆れつつ本気で感心したけれど、それ以外が酷くないか。
冒頭(まだタイトルが出る前だっけ?)ちょっと目を離した隙にうっかりプルトニウムを敵に奪われてさあ大変!という馬鹿過ぎる展開で「ダメだこの映画…」とやる気を削がれ、そのあとも、複雑ってわけでもないのにまったく理解できない筋書きと(私の理解力の問題ではない、はず)、ショボ過ぎるトム様以外のキャラクター(特にあの味方なようで敵なヤツ)、そしてメンテナンスがいき過ぎたトム様のお顔に、ラストまで士気が高まることはなかったのでした。大事なところでバイク動かないパニックとか、めっちゃいらんし。
前作までは仲間のふたりが異様にトム様を愛し、スパイ任務のためというよりトム様のために体を張ってる様がファニーで微笑ましかったけど、今回は、仲間どころかこの映画自体がトム様に仕えてるような窮屈さを感じました。でもまだ続くんだろうなあ。やめた方がいいと思うけどなあ。