2.03
『ミスター・ガラス』
2019年も真面目なあたしは数日前に『アンブレイカブル』を予習してからの、M・ナイト・シャマラン監督最新作『ミスター・ガラス』。三部作という『スプリット』(16年)はあんまり好きじゃなかったんだけど、今回はまあまあ面白かった。役者も長い時間かけてみんなよく付き合った。
不死身の男「監視人」と天才だけど脆い肉体をもつ男「ミスターガラス」と半分動物のような男「ビースト」が19年越しに出会う舞台は精神病院、ということはこいつら全員頭おかしいだけで現実にそんなマンガみたいな超人は存在しないのか?いやするのか?「そんな能力はお前たちの妄想だ」としつこく治療を試みる精神科医と戦う前半から一転、ミスターガラスの仕掛けた罠が見えてくる後半、と退屈はしなかったけど、あまりにもすべてのことがうまく収まるラストには、もっとわけわかんなくていいのになと思ったりもした(あと、ケヴィンと少女の「最後に愛は勝つ!」みたいな部分も要らんかったかな)。
しかしこのマーベルコミックのヒーロー映画全盛期に、こういう物語を直球で投げてくるシャマランさんはなんだかんだでめっちゃええ奴なんだろうなってことはよおおおくわかった。
何を見ても好きになれないジェームズ・マカヴォイだけど、さすがにこの演技は器用にやるなあと非常に感心した。ほんとにおばさんに見えるものね(さすがにあの体はCG入ってるよね?)。