12.28
『アナと雪の女王2』
アダムにうつつぬかしてる間にすっかり吹き替えばっかりになりかけてたので、急いでジェニファー・リー&クリス・バック監督『アナと雪の女王2』をとりあえず字幕で。
これは初めから2が想定されていたのか前作の大ヒットを受けて作られたのかわからないけど、前作で「いくら親殺し言うてもさすがにあっさり死に過ぎやろ!」と誰もが突っ込んだであろう両親のうっかり事故死にこんな裏話があったとは!と、ややびびる。
しかしオープニング数分で、せっかく手に入れた平穏な王国暮らしも「平和って退屈なものなのよね…」とプリンセス的には禁句に近い不満を抱き出すエルサ、その後自らの運命を引き受ける覚悟もあくまで「自分で決意」という点が、周りの大人(おっさん)が一方的に無垢な少女に希望を託すだけの日本のキモアニメとは違うなと感動した。明らかに宮崎駿風の自然と文明、精霊の存在、という物語が、「エルサ、スピリ過ぎ」と感じなくもなかったが、こんなに男が頼りない世界(氷運びですらなくなったクリストフ、さすがに情けなさ過ぎて不憫だったか…)でスピリたくもなるよね…と、ある種の同情も感じずにはいられなかった。ただ、これが最良のラストかと問われると微妙な気持ちは残る。3あるのかな。
しかしあの水の中から馬が生まれるとか、氷上のサーフィンとか、可愛すぎる火の精とか、もはやこれはなんなんだ!?と驚愕レベルの表現をさらーっと見せるディズニー、やっぱり凄まじいなとアニメーションレベルで素直に超感動した。そして最後のクレジットに、16歳の頃から注目していた松浦美奈さんのお仕事がこんなメジャーになってて、ひっそり感動した。